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オフセット印刷の仕組み:オフセット印刷の”アレ”なんで?2

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オフセット印刷の仕組み:オフセット印刷の”アレ”なんで?3

みなさん、お久しぶりです。前回(第2回)に新年のご挨拶をしてからもう上半期が終わろうとしています!上半期の1~6月って不思議と経過が早く感じませんか?私は毎年のように感じます。

それでは「オフセット印刷のアレなんで?」第3回です。毎日目にするほど、実は身近な存在である「オフセット印刷」をもっとよく知ってもらい、印刷の面白さ、奥深さを感じてほしい!特に印刷会社の人と商談をする方は、参考にしてもらえると嬉しいです!
 
今回は「オフセット印刷」に限らないことですが、前回予告した、恐らく多くの方が「なんで?」と疑問を持つインキのアレについてご紹介します。それは「スミ(K)」です。スミとは、カラー4色の「CMYK」のKの色(いわゆる黒・ブラック)のことを指します。

ブラック1色の印刷を「スミ1C」などと表現する場合がありますが、「黒・クロじゃダメなの?」「ブラック(B)じゃないの?」と疑問に思った方、気になっている方、多いと思います。私が入社する時も疑問に思いましたし、お客様との雑談で訊かれたこともあります。印刷業界に限らず、デザイン業界や印刷物に携わる人からすれば「スミ文字」や「スミ1色」などの用語はもはや違和感は無いかもしれませんが、どうして「スミ」や「K」なのか?分かると面白いと思います。





まず黒を「スミ(墨)」と呼ぶのは、単純に黒からの連想のようです。はっきりした根拠はありませんが、印刷業界では黒を「墨・スミ(K)」と呼ぶことが習慣化されています。では、なぜ「K」なのでしょうか。

「CMYK」とは「色の三原色(CMY)」と「スミ(K)」を組み合わせたものです。KをブラックのBにして「CMYB」と表記してみると・・・「色の三原色(CMY)」と対比する「光の三原色(RGB)」の「ブルー(B)」と混在してしまいます。どうやらこの混在を避けるためにBlackの(B)ではなく末字の(K)を使ったから。という説があります。私は入社後この話を教えてもらい納得していたのですが・・・。

ある日「Key Plate」という用語を知り、その由来説に衝撃を受けてしまいました。「Key Plate」のKeyは「基本的な」「重要な」キーワードのキーと同じ意味です。Plateは「印刷版」のことです。「色の三原色(CMY)」の3色をそれぞれ100%混ぜ合わせると減色法で黒色になりますが、実際に見たことがある人はご存知のように「きれいな黒色」ではなく「黒っぽい色」になるのが現実です。

そこでCMYの3色にスミ(K)1色を足すことで、深いコントラストを得た黒を印刷することができるのです。(この黒を「リッチブラック」と言います。)なので、カラー4色とは「CMYK」であり、黒・Blackは重要な版「Key Plate」。その頭文字「K」から「CMYK」が成り立っているのでした。

というお話なのですが、「K」=「Black」説、「Key Plate」説どちらも存在し、どちらが正しい由来なのかは分からないようです。とはいえ個人的に衝撃を受けただけあって「Key Plate」説は、CMYKというカラーの仕組みの発見や、そこに辿り着くための試行錯誤のようなものが感じ取れて魅力的に感じます・・・!自分はこっちの説を広めていこう!と思いつつも、いざ口で説明する時は「BlackのK」と言っています。やっぱり、全く知らない人からしたら「Key Plate・・・?」イメージしにくいですよね。。

もし他に「K」の由来に関する説を知っている人がいれば、ぜひ教えてください。

という事で今回は黒を「スミ(K)」としているのはなぜなのか?という紹介でした。由来については根拠がなさそうですが、それはそれで、印刷業界の不思議で独特な一面を感じてもらえれば結構です。それでは、次回もお楽しみに!